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2018年、ブレない個性の総力戦、INAP Japan!

2018年01月01日






明けましておめでとうございます。

表題は、2018年の当社のキャッチフレーズです。資本構成も変わり、INAPグループの世界戦略の中で重要な東洋の要を担うビジネス・ユニットとしての再出発にふさわしいものをと、例年にも増して思いを込めて作ってみましたが、いざこれについて語るとなると中々に難しいものがあります。日本というのは、今も昔も「個性」というものが何かと取り沙汰される国です。「個性を伸ばす教育」「お前の個性をもっと大事にしろ!」「自分の個性を活かせる仕事がしたい。」…このような物言いが、私が子供の頃から今に至るまで様々な状況下で四六時中されています。また、そういうことをテーマとした映画や曲も多い。しかし、その「個性」とは一体どういう代物なのかという問いに対する答えには、これまでお目にかかったことがありません。

この「個性」というものを英語に訳そうと思うと、実は適切な訳が見つかりません。ただの「性格」とか「人格」といった意味ならcharacterやpersonalityでいいのでしょうが、日本人が言うところの「個性」とは、そういう類型化できるようなはっきりとしたものではありません。もっと「自分らしさ」とでも言うような曖昧なものです。自分を自分たらしめるものという意味であればidentityという用語に近いのかも知れませんが、identityには自分を民族や職業などと関連付けて非常に客観的に規定するという意味があり、これもやはり「個性」とはちょっと違います。

 ということで、このキャッチ・フレーズは英語に訳せません。当社は社員にも関係会社にも日本国籍以外の人が多くて多様性に富んだ会社なのに、こういう日本人にしか響かないものをキャッチフレーズにしてしまったことを、今になって少々後悔もしています。それでもこれを作ったときに自分が伝えたかったことは何だったかを思い返すと、以下のようなことになります。

日本人が「個性的」という言葉を使うとき、多くの場合、ここには否定的な要素が含まれます。要は「変わり者」ということで、そういう存在は世の中の和を乱し、害悪をもたらすことが多いというのが基本です。しかし、だからと言って言動の画一化を進めていくとどうしても窮屈になりますから、それに対するアンチ・テーゼも出てくる。それが「もっと個性を大事にする」といったような表現となって現れてくるのですが、その場合の「個性」は「自分らしさ」とも言い換えられるもので、自分の気持ちや欲望に忠実であろうとすることだったりするわけです。けれども、気持ちや欲望などというものはちょっとした状況の変化ですぐに変わってしまうものですし、そういうものに忠実であるということは往々にしてただのわがままであり、怠惰であるだけということにもなりがちです。

我々が目指す「個性」とは、そういう利己的で軽薄なものとは一線を画したものでありたい。自分はどういうものの考え方に基いてどのような言動をする人間なのかをしっかりと見据え、それに自信を持ちたい。自信を持つためには決して独りよがりになることなく、常に周囲の反応を感じ取り、必要なものは取り入れて修正を図りながら進化していきたい。そういう確固とした個性、つまりブレない個性を確立し、それを総結集し、総力戦で難局を乗り切っていきたい。

 このキャッチフレーズに込めた思いはこういうことです。期せずして極めて日本的なものとなってしまいましたが、逆に言えば、本当の意味での日本の個性を世界に示していけるように精進していきたい。新年にあたり、決意を新たにそのように思います。

本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

 

代表取締役 CEO  奥野 政樹

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