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2026年、?♪6/8拍子?♪はみ出す才気の協和音

2026年01月01日

明けましておめでとうございます。標題は、2026年の当社スローガンとなります。8分の6拍子というのは音楽で一小節に8分音符が6つ入るリズムのことです。全部で3つずつの8分音符を一括りにとらえ、付点4分音符の大きな2拍子に聞こえ、曲にゆったりとしてムーディーなグルーブ感を与えます。この下原稿を書いている年末にちなむと、「きよしこの夜」が8分の6拍子です。

と、ここまで音楽の話ですが、別に当社は2026年、音楽活動に力を入れるというわけではありません。8分の6拍子はただの言葉遊びです。実は当社は2025年、新たに「優秀な社員の2要件6要素」を定義いたしました。2要件は、判断力と実現力です。そして判断力は洞察力・決断力・直観力の3要素からなり、実現力は対人力(協働力・リーダーシップ)・行動力・スキルの3要素からなります。つまり3つずつの大きな塊が2つ。これが8分の6拍子に似ているということです。

これを策定してから評価がやりやすくなりました。それは、社員の業績評価と採用の両面において顕著でした。いずれも被面談者の業績についての評価ですね。社員評価であれば、当社における業績。採用であれば、前職やあるいは学生時代などの業績が対象です。当社の場合は、そういう面接は大体被面談者1人に対して面談者6~7人といった1対多で行います。これまでは、どうしても面談者側の見方がばらばらで、議論が発散してしまうようなことが多くありました。面談者がする質問も各自の価値観で独りよがりの場合が多かった。それが、今は基本質問は「あなたはその業績を出すためにどのよう洞察をしましたか?」と「どのように対人能力を発揮しましたか?」の2つです。多くの被面談者は、この質問に答えられないので、面談者側はなんとか洞察と対人要素を引き出そうとします。それで、出てくる人は出てくる。なかには洗練された直感の要素まで示すものもいる。一方、何も出ない人はいくら引き出そうとしても出てこない。この面談による評価は、ほぼ全評価者間で一致するのです。評価の精度は確実に上がりました。

2026年、当社のような中小企業にとって経営環境は大変厳しくなると思われます。その大きな理由の一つは、現政権の経済政策であると私は考えています。企業に賃上げを促し、収入増が牽引する正しいインフレなるものを志向しているようですが、そのような賃上げの余力があるのは一部の大企業だけです。しかも、それらの大企業は収益力に十分な余力があるにもかかわらず、政府がインフレを容認しているのをいいことに、その賃上げ分を簡単に価格に転嫁してきます。一方、過酷な競争下で市場支配力を持たない中小企業にそのようなことはできません。インフレで仕入れ価格が上がっても、それを簡単に価格転嫁などできないのです。これは厳しい。

この過酷な状況を切り抜けて行くには、それはもう優秀になるしかないのです。仕事の8分の6拍子を高いレベルで奏で、この地獄からはみ出して行かねばならない。そうした優秀な仲間たちが紡ぎだす協和音。その中にしか生き残りの道はないと考えています。

歳をとってリスキリングなどしても、それは6つの要素のうちの一番小さな一つにすぎません。他の5つが高いレベルでできなければスキルなど使えないのです。社員の中には、なぜ洞察が必要なの?という問いをするものも時にはいますが、そのとき、私はいつも「あと5年で死にたくないよね?」と答えます。生物学的に死ぬという意味ではありません。生き生きとした仕事人として死ぬという意味です。何をやらせても達成できず、自分をごまかし、言い訳をしているだけ、そういう死んだ人間は一人も作らない。全員、2026年をサバイブし、闘い抜いて、次の2027年に突入する。そういう思いを込めたスローガンなのです。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


代表取締役 CEO 奥野 政樹


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