- サービス導入事例
- CASE STUDY
三菱UFJ eスマート証券株式会社様

三菱UFJフィナンシャル・グループに属する大手ネット証券企業であり、唯一システムを完全に内製化し顧客の投資成績の向上を支援されている三菱UFJ eスマート証券株式会社様。
社内ネットワークの遅延などの課題を解決する為にPacketFabricのインターネット接続サービスを導入した経緯について、システム技術部基盤グループのご担当者様にお話しを伺いました。

1)社内ネットワークが遅い・つながらない!リモートワークの対策も緊急の課題
PacketFabricの回線導入前は、日常業務で利用するインターネット回線はベストエフォート・シングル構成でした。輻輳や障害が発生しても回避する手段が無かったため、社内ユーザから業務利用のWebブラウジングが遅いといった声が挙がったり、リモートワーク時のリモートVPN接続で画面転送が遅い、繋がりにくいといった事象も発生していました。
当時利用していたベストエフォートの回線では帯域不足であると判断し、1Gベストエフォート回線に増速しました。しかし、以前に比べ帯域は出るようになったものの、始業・終業時間帯のWebブラウジングやリモートVPN接続で画面転送が遅い、繋がりにくいといった声が止むことはありませんでした。さらに、COVID-19による緊急事態宣言が発出された時に、業務を継続するための体制およびリモートワーク環境の整備が急務となりましたが、社内インターネット環境の接続品質の課題および一斉リモートワーク時の利用帯域不足の懸念など社内インフラの整備に追い打ちをかけられました。
回線帯域増速後のレイテンシーを調査すると、低い時でも50msec(ミリセカンド)、ユーザから遅いといった声の上がる始業・終業時間帯付近では100msを超えるレイテンシーであることがわかりました。
ベストエフォート回線の性質上、回線帯域を増やしても、通信先までのレイテンシーが改善されなければ、ユーザの体感速度も良くならないと考えるようになりました。
2)他のプロバイダでは成し得ないPacketFabricの通信品質

回線選定のきっかけは、PacketFabricの回線品質が良いとチームメンバーの間で話題になったからです。
PacketFabricのインテリジェント・ルーティング(最適経路選択)機能の資料を見た時に、複数の上位ISPから最も低レイテンシーの経路を自動選択してくれる機能に価値があると感じました。PacketFabricが世界中で数多くの導入実績を持つことも信頼できるポイントでした。
COVID-19における一斉テレワーク制度の導入で必要と見込まれる帯域を想定したうえで、回線品目についても200M、400M、1G帯域保証と細かく設定できる点で当社が求める要件を満たしていました。可用性や信頼性に加えてインターネット回線の品質性といった付加価値の高いサービスであったことが採用のポイントでした。
ベストエフォート型から帯域保証型インターネット回線への切替えにあたっては、コスト面はもちろんのこと、低レイテンシーゆえにスループットが上がることもあり、必要帯域を決定するうえでは検討に時間を要しました。PacketFabricの営業担当、エンジニアとともに、最良のネットワーク構成や切り替えスケジュールなどについて検討を重ねた結果、当社の課題を全て解決できると確信し導入に至りました。
3)レイテンシーが1/20に下がりリモートワーク導入時も快適に!
回線を導入して良かったことは、何よりも安定したインターネット環境により業務でのストレスがなくなったことです。帯域の利用状況を監視ツールで把握しており、導入後の実績としてレイテンシーが1/20に下がりました。
過去、始業・終業時間帯付近のレイテンシーは高くなっている傾向にありましたが、PacketFabricのサービスに変えてからは、レイテンシーが低下し非常に安定しています。回線品質の課題は解消され、ユーザからの問い合わせも減少しました。
サービス導入後も、リモートワークの本格導入にあたり通信量の増加が想定されたため、回線の帯域増強を迅速に実施できるようPacketFabricの方々に納期の調整やスタンバイをしていただきました。こういったサービス導入後のサポートにも非常に満足しています。
このネットワーク品質をふまえ、同時期に顧客向けサービス用回線のご相談もしました。都度迅速且つ柔軟に当社の状況に合わせて提案をしていただける点もPacketFabricの信頼できるところです。
4)今後の事業展望や目指すものは
クラウドファーストな時代のため、インターネット接続についてもクラウド利用の用途が多くなっている一方で、インターネットブレイクアウト等のゼロトラストの要素のキーワードも聞かれるようになりましたが、それらも企業にとって取り得る形態が様々かと思います。
そういった点で、当社でもIT環境の変化に対応していくべく様々なサービスをリサーチしていますが、どんなサービスにおいてもメリット・デメリットが存在するものと考えているため、機能面やコスト面などその時の要件に合うより良いサービスの導入を常に目指していきたいと思います。
- 取材を終えて
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他社と差別化を図るユーザーエクスペリエンスは勿論のこと、オフィスネットワークにも常に高品質を追求する三菱UFJ eスマート証券株式会社様の事業を支える信頼出来るITパートナーとして、今後ともお役に立ちたいと考えています。
三菱UFJ eスマート証券様のご紹介

三菱UFJ eスマート証券は、2025年1月31日、株式会社三菱UFJ銀行の100%子会社となり、翌2月1日、社名を「auカブコム証券株式会社」から「三菱UFJ eスマート証券株式会社」に変更し、新たなスタートを切りました。
au経済圏におけるネット証券の役割も引き続き担いつつ、MUFGの中核ネット証券としてグループの顧客基盤との結び付きを抜本的に強化します。そして、パーパスとも言うべき「すべてのひとに資産形成を。」というミッションの実現に向けて、まい進していきます。
三菱UFJ eスマート証券様 | |
本社所在地 | 〒100-6024 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング24F |
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設立 | 1999年11月19日 |
URL | https://kabu.com/ |
- 本事例で採用されたソリューション
- 帯域保障型インターネット接続サービス
- インターネット回線冗長化・ネットワーク二重化