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2017年4月19日
「マーケティングの本質に挑む!」セミナー報告
開催10回目を迎えたPacketFabric ビジネスセミナー。今回のテーマは「マーケティング」です。第1部は当社CEOによる講演「PacketFabricの“人格形成マーケティング”」。売れる仕組みづくりだけではない「マーケティング」という業務の本質に迫るべく、会社の“人間力”を高めるというユニークなマーケティング論を展開しました。第2部では、Webコンサルタントのお二方をお招きしてのパネルディスカッション。「“人格形成マーケティング”は正しいのか?」をテーマに、それぞれの立場と見識から議論を交わしました。成果の判定が難しいと思われる“人格形成マーケティング”ですが、当社の具体的な成功事例を紹介したり、ディスカッション終盤には参加者の皆さんとの意見交換も行われ、単なる情報提供に終わらない楽しいイベントとなりました。開催の様子をご紹介いたします。
第1部 講演:「PacketFabricの“人格形成マーケティング”」
講師:パケットファブリック・ジャパン(株) 代表取締役 CEO 奥野 政樹

<講演概要>
- マーケティングとは?
- “販売”じゃないの?
- “営業”以外にどんな要素があるの?
- マーケティングの“4つのP”
- Product(商品)
- Price(価格)
- Promotion(プロモーション)⇒ここに“営業”以外の何かがある?
- Places(流通)
- プロモーションとは?
- 2つのプロモーション
・AD(Advertisement:広告)⇒宣伝
・PR(Public Relations:広報)⇒?
プロモーション=ADと考えるならマーケティング=営業となり、つまり“営業”しかしないことになる。
- 営業しかしない会社とは?
- 一人の人間に例えると=仕事しかしない人
・お金を稼ぐことしか考えていないとしたら
・もし仕事が無くなったら
それでも人としての魅力を保てるか?
↓
仕事以外でも社会とのつながりを持たなければ人間力が高まらない
- “人間力”とは?
- 生きて成長していくための能力
多くの人と出会い見識を深めることで身に付く判断力、対応力、瞬発力
- 会社の“人間力”とは?
- 金儲けだけを考えている会社は、売れているうちはいいが商品が売れなくなったら途端に魅力を失う。会社の人間力を高めるためには、営業や販売だけを目的とせずに、多くの企業や人とつながりを持たなければならない。それがPR(Public Relations)
※社員一人一人の人間力を高めることが会社の成長につながる
- PacketFabricの“マーケティング”
- 会社の成長に必要な人間力を高め、人格形成と質の高い営業との相乗効果を得る
↓
“人格形成マーケティング”
- PacketFabricが“つながりたい人”とは?
- 当社の人格的成長に必要な刺激を与えてくれる行動力を持つ人
↓
決定力のある人
- PacketFabricの“決定力注目戦略”
- 決定力のある人とは“放火魔”と“警察官”
- PacketFabricの“PR”
- つながりたい人、自分を成長させてくれる人へ向けての情報発信
・わかりやすくはしない
・常識と違うことを発信
- Webマーケティングとのコンフリクト
- SEO対策やコンテンツマーケティング
・問合せ獲得に必要な仕組みづくり
・営業、販売重視
・わかりやすさを重視? - 人格形成マーケティング
・人格形成(PR)と営業の相乗効果を重視
・“放火魔”と“警察官”向けの情報発信を重視
・わかりやすさより意外性を重視 - 二つを両立できるのか?
⇒第2部 パネルディスカッションへ続く
第2部 パネルディスカッション:「“人格形成マーケティング”は正しいのか?」
パネラー:Webコンサルタント 片川 創太氏
世界へボカン(株) 代表取締役 徳田 祐希氏
パケットファブリック・ジャパン(株) 代表取締役CEO 奥野 政樹

<講演内容抜粋>
各種セミナーや「SEOまとめ」ブログを通じてWebマーケティング業界で熱い信頼を寄せられる存在であり、情報発信力にも定評のある片川氏と、英語サイトのSEOに精通し、アメリカ、オーストラリア、フランス、中国など多国籍スタッフを率いて海外向けサイトで数多くの実績を持つ徳田氏。
Webマーケティングの専門家であるお二方をお招きし、成果を数値で測ることの多い“Webマーケティング”と、PacketFabric独自の“人格形成マーケティング”は両立できるのか?という難題に挑みました。
独立して事業を運営し、社員を育成する立場でもあるお二方にとって、「独自性を持つことの強み」「売る側の人間性を伝える重要性」などにおいて共感する部分があったようです。
一方で片川氏からは、「デジタルマーケティングの領域では問合せ数や成約数といった成果を数字で捉える傾向があり、定性的な成果をどのように捉えればいいのか葛藤はある」という率直なご意見もありました。その上で、「もう少し自社サービスに近い領域内でも“人格形成マーケティング”にチャレンジし、両輪で進めていきたい」と語りました。
徳田氏は、豊富な海外Webマーケティングの経験から国内向けと海外向けの市場の違いに触れ、「海外企業にとってはわかりやすく意思決定がしやすい情報提供が特に重要」と語りました。また日本人と欧米人の行動性の違いから、特にBtoBにおいては“人格形成”が会社の成長につながるという考えは欧米人には理解しにくいとの例も示されました。
当社CEO奥野は、「PRは対外向けだけではなく社内向けでもある」という独自の考えから、ニュースリリースやブログなどでは社員に読ませたい内容を発信することを常に意識していると語り、本来は社外向けであるニュースリリースが社員に刺激を与え、案件化につながった具体例が紹介されると、意外な効果に会場からは驚きの声も上がりました。
最後は参加者の皆様を交えての意見交換タイム。
自社のPRへの取り組み方をご紹介いただいた他、特に社内へ向けての情報発信について興味が集まりました。コンサルタントのお二方から、社員への情報発信や共有が効果的に作用した具体例が示されたり、また斬新な情報発信アイディアも飛び出したりと、カジュアルな雰囲気で双方向のコミュニケーションができました。
<まとめ>
- “人格形成マーケティング”の成果を定量的に把握することは困難。
しかし、実績や事実に基づいた定量的なマーケティング手法に、“人格形成マーケティング”を組み込むとどうなるか、今後チャレンジしていく。
参加者アンケート
「営業しかしない会社」を仕事人間に例えて解説する手法には、いつもながら感心させられました。
PR活動を社内に向けて発信するという所、自社でもマネしたいと感じた。自社がつながりたい人について、よく考えたい。
放火魔の話が今まで持っていなかった視点で、とても興味深く聞かせていただきました。
陶酔する語り口調でした。言葉にパンチ(インパクト)がありました。放火魔と警察官に例える貴社の決定力注目戦略の説明の力強さに◎!!
既存のマーケティング理論とは異なり、大変面白いと感じました。
企業に人格を持たせる発想には大賛成です。
マーケティングについて、私自身も一体正解は?と思い続けていましたが、状況や場面によって変わるものだと感じました。お話は非常にわかりやすく、心地良いスピード、言葉遣いで勉強になりました。ありがとうございました。
「社長は決裁権はあっても決定権はない」というメッセージは心に響いた。営業ではとかく役職が上の人との接触を求めがちだが、真の「決定力を持つ人」は誰なのか?これがセールスの要だと感じた。
何となくしか理解できなかった”マーケティングとは?”(本質)が理解できたので、とても勉強になりました。
商品PRとは違うWebサイトの話となり、違った視点でディスカッションされ良かったです。
社長の独自の考えとコンサルの方の一般的な理論とのぶつかり合いの議論が面白かったです。
自社のWebページで悩んでいるタイミングで、参考になるお話を伺えて良かったです。ありがとうございました。
事前調整を行っていないためか、大変面白いディスカッションだった。ただ、営業とマーケティングの違いが私とは異なっていると感じた。
「社員は自社のHPを見ていない」「社員向けのHPを公開する」というアイディアは、上手くいけば意外性につながる。
大使館のエピソードは面白かった。この成功例を「たまたま」で終わらせずに展開できるようにすべきでは?
よけいにわからなくなりましたが、内容は面白かったです。クライアントとコンサルタントの会話、関係も面白かった。聞けば聞くほど理解できてきた。
次回セミナーは2017年7月を予定しております。
- イベント・セミナーに関するお問い合わせ
- Tel: 03-5209-2222(午前10時から午後6時まで 土日・祝日を除く。)
E-mail: seminar@packetfabric.co.jp
(担当: 境、宮﨑)