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2016年2月24日(水)
「IoTにおけるオープン・イノベーションの戦略的必然性」セミナー報告
前回のIoTデモンストレーションとは打って変わり、アカデミックな内容で更にパワーアップしたIoTセミナー。今回も定員を超える参加申込をいただき、弊社が普段主にお付き合いをさせていただくIT担当者に加え、事業開発や経営戦略部門の方々にもお会いすることができました。業種も多岐に渡っており、講演後の懇親会では業界を超えた情報交換が行われました。開催の様子をご紹介いたします。
講演:「オープン・イノベーション & IoTが拡張するインターネットビジネス」
講師:パケットファブリック・ジャパン(株) 技術部長 吉川 進滋
OpenAIといった取り組みやTensorflowなどの技術が世界に新たなイノベーションをもたらそうとしています。そして、それら最新技術を拡散し技術革新や実用化を目指すオープンビジネスの取り組みも、世界中で広がっています。もはやソフトウェアに限らないオープンビジネスなどの動きは、IoTとどう融合していくのか。またインターネットや関連ビジネスがどう拡張、変革していくか。今後のビジネスを考える上で重要な要素と言える最新技術の解説と、それらにまつわる海外動向などをご紹介しました。
<講演概要>
- 「オープン」とは?
- オープンとは何か
- ハードウェアにもオープンの波
- 効率化&極小化するハード
- オープンな標準
- 何が「イノベーション」か?
- イノベーション実例
- テクノロジー・イノベーション
- つまり何がイノベーション?
- ビジネス・イノベーション
- オープンにまつわるビジネス
- オープンでビジネス
- オープンにイノベーション
- オープンなIoT
- IoTでイノベーションを試す
- たとえばRasp PiのDIYは有名ですが
- 他にもESP8266によるDIYも
- DIYで確認できること


参加者アンケート
データセンターの「箱」を売る立場としては、オープン化していく環境にどのように変身していくかを真剣に考えないといけないと実感しました。
おもしろかったです。勉強になりました。
知らぬうちに、ここまでeasyになっていた。驚きです。
時代の先端の業界の動向を知れて、自分の業界での新規事業開発への刺激になりました。
アイディアを即実行という部分が最も印象的で、今までの概念を変えないとIoTは難しいと感じた。
OSS関連のお話は非常に興味深くおもしろかったです。
オープン・イノベーションの落とし穴についての考察が、実に現場の技術者としての鋭さで感銘を受けました。とても興味深いです。
普段から使っている「オープン」「イノベーション」を、改めて考えさせられた。
面白かったです。
さまざまな事例の紹介が興味深かったです。
ボトムアップ的オープン・イノベーションのサービスや事例がタックさん紹介されていておもしろかった。最初からゴールを設定したプロジェクトへの適用がうまくできると良いと思った。
オープンの事例ををいろいろとお話しいただきつつも、やっぱりセキュリティは重要だよね、というところでまとまっていたのが印象的でした。
技術の専門的なことの理解が深まった。今後の方向性へのヒントを得られた。
大変参考になりました。
オープン・イノベーションによるソフトウェア開発の事例、Backgroundが理解できてよかった。
オープンソースの情報を知ることができ、大変勉強になりました。
IoTとDIYが印象深かった。
ディープな話題で、興味深くお聞きしました。
アイディア次第でIoTの世界が広がることが分かりました。ありがとうございました。
技術的な話がわかりにくい部分があったが、オープンな技術でとりあえずやってみた方が良いということがわかって良かった。
講演:「IoT時代のオープン・イノベーション戦略~基礎理論と将来展望~」
講師:(株)ティーシーコンサルティング 代表取締役社長 冨田 賢氏
IoTの事業開発においては、外部の技術や機能を組み合わせることが重要です。外部リソースを探索・活用する「オープン・イノベーション」の基礎理論をわかりやすく解説していただきました。
大企業から中小企業まで、アライアンスによる新規事業立ち上げに数多く携わり、豊富なコンサルティング実績を持つ冨田氏ならではの、アライアンスの戦略的展望が語られました。
<講演内容抜粋>
- オープン・イノベーションとクローズドイノベーション
- IoTでの新規事業立ち上げにおける意義は?
- イノベーションの源泉
- 「知の探索」と「知の深化」
- IoTは、アライアンスの主戦場
- IoTを“商売”にするには?
- “強み”と“弱み”の相互補完
- アライアンスを行うメリット
- 弱いつながりの人間関係と創造性


<まとめ>
- 企業は「知の深化」に偏り、「知の探索」を怠りがち
- コンピテンシー・トラップ
- 外部への「知の探索」をして“組合せ”
- オープン・イノベーション
- IoTのビジネスとして成り立たせるには、ニーズの強さと損益を合わせる
- アライアンスを活用、相互補完がポイント
- アライアンスの開拓のためには、弱いつながりでも多くの人間関係を作る
次回IoTセミナーは2016年5月12日(木)を予定しております。
- イベント・セミナーに関するお問い合わせ
- Tel: 03-5209-2222(午前10時から午後6時まで 土日・祝日を除く。)
E-mail: seminar@packetfabric.co.jp
(担当: 境、宮﨑)