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法人向けクラウド・ネットワークサービスのPacketFabric

昨今のネットワークエッジとINAPのインテリジェント・ルーティング

2021年06月17日

日本語で「ふち」や「端」を意味する「エッジ(edge)」、ネットワーク分野においてはユーザ環境がクラウドに繋がる直前の「境」という意味合いで使われることが多い。すなわちエッジコンピューティングとはクラウド側のコンピュータリソースではなく、ユーザ環境内の端末においてデータを処理することで、処理速度の向上やクラウドアクセスに伴うネットワーク負荷を軽減しようという考え方である。



ところが、ここにきて「エッジ(edge)」に対する見方が変わりつつあるようだ。単にユーザ環境とクラウド間の境界ではなく、インターネット上の様々なサービスを利用するためのコネクションサービスとして、エッジそのものが価値あるものに発展している。最先端のSoftware-Defined Network (SDN)技術を駆使してグローバルリーチ・マルチクラウド接続を実現するUnitas Globalのネットワーク基盤「Unitas Reach™」がその代表格だ。

従来はインターネット上のIaaS、SaaSといった各種サービスを利用するためにはユーザ側で個々にVPNを組んだり、専用回線を敷設する必要があったのが、いったんエッジにさえ繋げればその先で待ち構えている各種サービスに容易にリーチできるようになるというのだから利便性は高い。さらにエッジと各プロバイダサービス間は広帯域、低遅延のバックボーンで構成されているので接続性は快適だ。つまりコネクションサービスとしてのエッジが発展することでクラウドへのアクセス負荷の問題は解消されるため、ユーザ環境内で行うエッジコンピューティングはかえって必要なくなるのかもしれない。



さて、このように考えていると、INAPのインテリジェント・ルーティングによるインターネット接続サービスはエッジサービスとは異なるものではあるが、重なるところもあるのではないかと感じる。インテリジェント・ルーティングとは、インターネット上で通信する際、データの宛先や時間帯に応じて最適な配信ルートを選択することができるINAP独自のルーティング技術のことであり、これによりインターネット混雑時でも確実かつ遅延なくデータを宛先に届けることができる。インターネットの向こう側にある各種サービスに効率的に、安定的に接続させるという点において、エッジサービスの目指すところは近いものがあると思うのである。



今後エッジサービスは接続メニューや接続先を増やし、さらに利便性が高く、そしてより身近になっていくものと想定するが、そもそもあらゆる通信先といつでも快適に通信できるインテリジェント・ルーティングの利点は、比較対象としてますます重要視されることになると考える。

 

事業戦略部長 中村 慎輔

 


※インテリジェント・ルーティングによる低遅延インターネット接続サービスの詳細はこちら

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