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ネットワーク機器のなかみ – 冬休みの自由研究編
2016年11月29日
年末も迫り寒い季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
前回のネットワーク機器ネタからだいぶ時間が経ちましたが、今回は冬休み自由研究と題しましてSFPについてのネタをお届けします。
SFPとは、ご存じの通り通信用の光トランシーバ・モジュールのことです。
内容としては、Raspberry Piを使ってSFPのEEPROMを書き換えてみる、というものです。電子回路の改造とROM書き換えプログラムについては下記を参考にしています。
http://eoinpk.blogspot.jp/2014/05/raspberry-pi-and-programming-eeproms-on.html
用意したもの:
・Raspberry Pi(本記事では、Raspberry Pi2 Model Bを使用)
・SFPソケット(本記事では、TwinGig Converterを使用)
・Write-protectされていないSFPトランシーバ
・ピンソケット(2 x 3以上、2.5mmピッチ)
・はんだ、半田ごて、精密ドライバ、銅線、絶縁用ビニールテープ
EEPROM書き換えユニットの作成方法としては、上記サイトに書いてある通り半田付けするだけですので割愛します。完成したものですが、このようになりました。
作成上の注意点としては、TwinGig Converterの基盤回路が細かいので、違う回路まで半田付けしないようにすることです。
では、さっそく動作させてみましょう。EEPROMのデータは下記のように表示されました。
使用したのは、Shenzhen Hi-Optel Technology製の1000Base-LX SFPです。通常、ネットワーク機器ベンダー製のものは、Write-protectがかかっておりEEPROMが書き換えられないため、中国から輸入しました。
では、このSFPのベンダー名を「HI-OPTEL」から「INTERNAP JAPAN」に変更してみましょう。EEPROMを書き換えるためには、プログラムを書く必要があります。今回は例のサイトにならってC言語でプログラミングしてみました。ベンダー名を書き換えるだけのコードであれば、例のサイトにあるコードを参考にして簡単に書けると思います。
ベンダー名を書き換えたSFPのEEPROMは下記のようになりました。
いかがでしたでしょうか?
記事としては大した内容ではありませんが、実際に意図したようにEEPROMの書き換えが成功するまで結構時間がかかりました。例えば、半田付けがうまくいっていなかったり、回路の絶縁ができていなかったり、Cプログラムがうまく動かなかったりしました。これらの問題をトラブルシュートして原因がわかるまで結構時間がかかりましたが、こういったトラブルシュートも自由研究の楽しみの一つだと思っています。
皆様も楽しい年末をお過ごしください。
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