- ソリューション
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重要性が増すリモートアクセス用VPN。帯域保証と冗長性が鍵
急速なリモートワークの普及で帯域が不足し、
ネットワークの遅延に悩む企業が増えています。
1)リモートアクセス用VPNは、快適なリモートワーク実現の「頼みの綱」
今でこそ、リモートワークの普及に伴いリモートアクセスという言葉も一般的に使われるようになりましたが、もともとは主にトラブルシューティングに使われる手法でした。離れた場所にあるシステムにネットワーク経由で接続し、メンテンナンス作業や障害時のトラブルシューティングを行う手段として専門知識を有するエンジニア達がリモートアクセスを用いてきました。
エンジニアにとっては、オフィスにいながら専用の通信プロトコル(SSH等)を利用してデータセンタに設置されているサーバ、さらには海外リージョンのクラウドサーバにリモートアクセスすることは当たり前になっています。実際、当社データセンタを利用している海外企業の中には、サーバのラックマウントとリモート管理ネットワーク(DellのiDRAC、SuperMicroのIPMIなど)の設定まではデータセンタのリモートハンズで依頼し、完了後はOSのインストールは海外よりリモートアクセスで実施している顧客がいます。このように、データセンタのオンサイトサービスやクラウドのマネージドサービスとの併用により、大半のことは離れた場所からでも行えるようになっています。

さて、冒頭に書いた通り、今やリモートアクセスは、自宅にいながらもオフィス内のファイルサーバ等にVPN接続をして業務を行う手段として、一般的なものになりました。多くの企業において、リモートアクセスを前提としてリモートワーク環境が整備されているため、その重要性は以前にも増して大きくなっています。今も昔も、リモートアクセス用VPNはまさに企業の「頼みの綱」であると言えるでしょう。
2)非常手段から日常的な業務形態に
このようにリモートアクセスは利用形態や利用者を変えながら、ますます重要なものになっています。かつては遠隔地にあるサーバに障害が発生した際にのみエンジニアが用いる非常手段だったものが、今ではリモートワークの手段として多くの社員に日常的に利用されるようになっています。
一方で、リモートアクセスはネットワーク、主にはインターネット経由での接続が前提となるため、十分な環境が整備されていないとトラブルが付き物です。いざトラブルシューティングのためにリモートアクセスしようとしても、通信環境が悪いと接続が不安定で作業がはかどらなかったり、全社的にリモートワークしようとするとアクセスされる側のサーバ側のインターネット回線の帯域が逼迫して『ファイルへのアクセスが遅い!』という課題が表面化しています。
3)PacketFabricの“落ちない、切れない”帯域保証型インターネットが解決します
PacketFabricの帯域保障型インターネット接続サービス は、独自技術(最適経路選択機能=インテリジェント・ルーティング)による “落ちない、切れない”帯域保証型インターネット接続サービスです。
いざという時に、たとえインターネット上で渋滞や障害が発生しても確実に繋がるインターネット回線として力を発揮します。また、ベストエフォートではなく帯域保証型のサービスを選択すれば、リモートアクセスが集中する時間帯でも快適なリモートワーク環境が実現できます。
- “落ちない、切れない”インターネットを実現しているのは…
- 最適経路選択機能=インテリジェント・ルーティング

4)ネットワークの冗長化は有効な対策だが、コストが高い
ネットワークの冗長化(二重化)は、「頼みの綱」であるリモートアクセス環境をより強靭にするためによく検討される対策です。
しかし、一般的にISP2社によるマルチホーミング環境は構築・運用共に高コストで、簡単に導入を決断できるものではありません。
5)ご契約1社でネットワークを完全二重化するPacketFabricのネットワーク
PacketFabricの冗長化サービスはPacketFabricアクセスポイント~お客様ご利用拠点間を完全二重化(アクセスポイントの地理的冗長、アクセス回線のキャリア冗長・経路冗長、ONU・ルータの設備冗長)し、それぞれアクティブ・スタンバイとしてインターネットを提供します。
ピークトラフィックをカバーする帯域をそれぞれに用意し、障害や災害発生時等におけるメインアクセス回線やルータのトラブル時に、確実にスタンバイ側にて自動的に通信をバックアップします。また、スタンバイ側の回線についても常時監視します。
更に、PacketFabricの冗長化サービスは、ISP2社による冗長化と比較して大幅な低コストで導入可能です。
スタンバイ側回線はバックアップ用として通常はトラフィックが流れないことを前提に、インターネット接続料金をメイン回線の1/10程度に設定。面倒で高額な機器の導入も不要です。

- “強靭なリモートアクセス環境”を実現するのは…
- インターネット回線冗長化・ネットワーク二重化
6)PacketFabricは全国対応。お急ぎでの導入も可能です。
『早急にテレワーク環境を改善するよう指示された』
『低コストで回線を冗長化したい』
『とにかくすぐに帯域をアップしたい!』
そんなご要望が、弊社にもこの数日で続々と寄せられています。
PacketFabricの帯域保証型インターネット接続サービスは全国対応。お急ぎでの導入も可能です。
サービス帯域およびアクセス回線
イーサネットサービス 10Base-T 100Base-TX 1000Base-T 1000Base-SX 10GBase-LR |
帯域保証型 | 【固定料金】3M~10G 【従量制料金(95%ルール)】 10M (2Mミニマム~1M単位) 100M(10Mミニマム~10M単位) 1G (100Mミニマム~100M単位) 10G (1Gミニマム~1G単位) |
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ベストエフォート | 【固定制】100M、1G |
7)リモートワークを支えるPacketFabric帯域保証型インターネットの事例
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事例1:全社で一斉にリモートワーク!納期がポイント
A社は、それまでリモートワークを行っているのは一部の事務職だけでした。ところが緊急事態宣言発出に伴って全社的にリモートワークを導入することになり、社員約10万人がリモートアクセスできるネットワーク環境を早急に整備する必要がありました。これを現行のベンダーに依頼したところ「追加回線の納期は数ヶ月」との返答。そこで当社にお問い合わせいただき、2週間で開通することができました。
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事例2:突然のリモートワーク決定、必要な帯域と増えるコストは?
B社では全社的なリモートワーク実施が決定し、既存回線では帯域が不足することが予想されました。とは言えどれだけの帯域を増強すべきなのか、上限はどの程度まで見込めばいいのかなどが不確定であり、またリモートワークがいつまで続くのかも当初は不透明な状態で、必要以上の帯域でコストがかさむことが懸念でした。そこでミニマム帯域でスタートできる従量制サービスを採用、帯域の利用状況を見ながら段階的にアップブレードを検討していくことになりました。
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事例3:ベストエフォートでは品質に不安、Web会議用に帯域保証の回線を追加
研究機関Cでは約2年前からWeb会議をよく利用していましたが、ベストエフォート型インターネット回線ではたびたび音声が途切れるといった問題を抱えていました。リモートワーク実施に伴いWeb会議も増えたことで通信品質が一層深刻な課題となりました。
音声品質改善のための情報収集をする中で、当社の「最適経路選択」技術に興味を持っていただきました。通信遅延や障害を回避する「帯域保障型インターネット接続サービス 」を採用し、ストレスを感じることの無いWeb会議環境が整いました。今後は更に安定したネットワークを実現するため、回線冗長化も検討しています。
三菱UFJ eスマート証券株式会社 様「レイテンシーが1/20、リモートワークも快適に」

検討のきっかけ
PacketFabricの回線導入前は、日常業務で利用するインターネット回線はベストエフォート・シングル構成でした。
輻輳や障害が発生しても回避する手段が無かったため、社内ユーザから業務利用のWebブラウジングが遅いといった声が挙がったり、リモートワーク時のリモートVPN接続で画面転送が遅い、繋がりにくかったり、といった事象も発生していました。
導入の経緯

そこで、回線帯域増速後のレイテンシーを調査すると、低い時でも50msec、ユーザから遅いといった声の挙がる始業・終業時間帯前後では100msを超えるレイテンシーであることが判明。
ベストエフォート回線の性質上、回線帯域を増やしても、通信先までのレイテンシーが改善されなければ、ユーザの体感速度も良くならないと考え、PacketFabricの回線を導入しました。
導入の結果
結果、始業・終業時間帯前後に高くなる傾向にあったレイテンシーが1/20に下がり、リモートワーク一斉導入時も問題なく対応できました。回線品質の課題は解消され、ユーザからの問い合わせも減少しました。